性虐待や身体的虐待、いじめや犯罪被害、DVの目撃などのほか、地震や津波といった自然災害の被災、交通事故などは、トラウマ体験になり得ます。
生命が脅かされたり、人としての尊厳が損なわれる経験によって、子どもであっても心的外傷後ストレス障害(Post-Traumatic Stress Disorder: PTSD)を発症することがあります。
PTSDには、トラウマ的出来事が再び起こっているように感じたり、悪夢の反復、その出来事を思い出すような場面を極力避けようとする回避症状、否定的な認知、不眠、怒りの爆発や混乱、自傷的な行為、集中困難、過度の警戒心など多様な症状があります。
しかし、子どもがPTSDを発症していても、言葉では「何があったのか」を語れない場合もあります。そのように原因がわからないときにも、このクリニックを受診していただくことで、被害事実評価(司法面接・系統的全身診察)および専門的な児童精神科診療と心理ケアを受けられます。
ほかの主訴のお子さまへの児童精神科診療と心理ケアおよび保護者の方たちへの医療的支援もご提供いたします。